はじめに
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は様々な知識や技術について勉強することが求められます。しかし、多くの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は業務時間内に研修はおろか勉強の時間を確保するのは極めて難しい状況です。そのため自分の時間を使って勉強する必要がありますが、なかなかそんな気になれませんよね?
私自身、作業療法士歴約10年になりますが、勉強が嫌になることも多々ありました。そこでなぜ勉強が嫌になるのかを考え、その対策をお伝えしたいと思います。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 勉強が嫌になる理由3選
臨床で疲れてヘトヘト
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の仕事は頭も体力も使う仕事です。そして、患者さん相手であり、様々な性格の方もいらっしゃいますし、ケガや病気で不安だったり気が立っているような方も多くいらっしゃいます。そのような方と接する中でやはり気も使う職業です。そのような仕事内容のため、体力的にも精神的にもエネルギーを使います。そのため、業務自体でヘトヘトで疲れてしまい、業務後や休日に勉強するのは大変です。
やっても給料が上がらない
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、なかなか給料が上がりにくい職種です。
そして、研修を積極的に受けても、新たに資格を取得しても、大きく反映されることはありません。
また、毎年の昇給がない職場もめずらしくありません。
そして、勉強会に積極的に参加したり、自己研鑽を積極的に行っている人と、全くそのようなことをしない人との給料の差がほとんどない職場が多い状況です。
そもそもなぜでしょうか?
それは、法律で決められている診療報酬上の決まりのため、1人の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が稼げる金額はどうしても限りがあるからです。
勉強がシンプルにめんどくさい
勉強が苦手な人は、そもそも疾患やリハビリの技術面に対する勉強が苦手という人も少なくないと思います。苦手意識からやる気が起きずにめんどくさいと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の自己研鑽や勉強との向き合い方
無理に頑張らなくてもいい
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に限らず、医療従事者は多かれ少なかれ自己研鑽は必須だと思います。
でも、無理に頑張らなくてもいいと思います。
まずは自分の心と体の健康を整えることを最優先しましょう。
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勉強しても給料が必ずしも上がらないわけではない
人事考課に具体的に示されている項目があれば実践する
多くの職場では職員の評価制度として人事考課が行われていると思います。
職場によって形式は様々ですがどのようなことが人事考課にプラスになるということが具体的に示されているところもあります。そのような職場に努めている場合は、その項目に沿って普段の仕事を頑張ることも方法の一つだと思います。ただし、評価をする上司も人間ですので、どうしても感情が少なからず入ってしまうものです。また、他の職員に迷惑をかけてしまうと、程度によっては給料アップどころか、指導の対象となってしまうため、普段から上司を始め先輩・同僚・後輩と良好な人間関係を作れるように努めましょう。
収入アップにつながる可能性のある資格を取得する
臨床実習の受け入れ、地域ケア会議や地域サロンへの介護予防体操への職員の派遣を行っているような職場では、「臨床実習指導者」「地域ケア会議推進リーダー」「介護予防推進リーダー」といった資格を持っていると給料に反映される可能性があります。また、「地域ケア会議推進リーダー」「介護予防推進リーダー」に参加すると謝礼金が支払われる自治体が多いので、収入アップにつながることが期待できます。
給料を上げるという視点で考えるのであれば、
最低限行わなければ行けないのは
「その職場で求められる臨床能力(知識や技術など)」を身につけること
です。
その上で
という視点で研鑽に励むと、給料アップにつながる可能性があります。
闇雲に研修会に行く人もしばしば見かけます。新人時代は、自分の好きな分野を見つけることや、スキルアップにつながるためそれでもいいのですが、努めている職場でそもそもあまり必要でないものを闇雲にやっていくのは時間とお金の無駄になってしまうこともあるので注意しましょう。
業務上必要な研鑽を行っているが給料に反映されないときは
必須になるスキルを持っていなかった
最低限必要なスキルがないまま他の研修や勉強ばかりしている場合は評価されることはなかなか難しいと思います。
そもそも日常の業務ができていない
普段の業務ができていなかったり、勤務態度に問題がある場合はそもそも給料アップ以前の問題です。自分の普段の言動を振り返ってみて、問題がないかを確認してみましょう。
職場に問題がある
職場で求められる知識や技術、資格をもっていたり、普段の勤務態度に問題がないのにもかかわらず給料が上がらない場合は、職場に問題がある可能性があります。その場合は転職活動も視野に入れましょう。十分な知識や技術を持っていれば、それが評価されて給料に反映してくれる職場もあります。
まとめ
勉強はなかなか辛いものです。無理はしないようにしつつ、方向性を間違えないように自己研鑽することが大事です。また、ちゃんと頑張っているのに評価してくれない職場の場合は、環境を変えることも必要になります。
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