【体験談】ど田舎から県庁所在地へ転職したら想像以上にギャップだらけだった話

こんにちは。作業療法士として働く私は、数年前、思い切ってど田舎から県庁所在地への転職を決意しました。


理由は、専門性を深めたい、環境を変えて成長したいという思いもありましたが、
以前勤めていた職場は、残業が多いのにもかかわらず残業代がでなかったり、パワハラやセクハラがあったりなど問題が多いところでした。


ストレスで吐いたこともあり、このままでは倒れてしまうと思い、思い切って転職しました。

結果から言えば、転職は成功でした。

でも、田舎と都市部ではあらゆる面でギャップが大きく、最初は戸惑いの連続。


今回は、私が実際に体験した「田舎から県庁所在地へ転職して感じたギャップ」をリアルに紹介します。


地方から都市部への転職を考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

転職でおすすめのサイトはこちら

目次

1.駐車場が「あって当然」ではなかった

田舎では、職場には無料で使える広い駐車場がドーン!とあるのが当たり前でした。
車通勤が基本で、駐車場がない職場なんて見たことがありません。
徒歩や自転車で通勤している職員はちょっと変わったやつぐらいの感じで見られていました。

ところが、都市部に転職してみると——
駐車場?いや、ないけど?」という世界。

驚いたのは、車通勤する職員たちは、

  • 月極駐車場(月1〜2万円)を自腹で借りる
  • 毎日コインパーキングに車を駐めている

といったことをしているそうでした。


「え?それって結構な出費じゃない?」と思って聞いてみると、
「そうだよ。だから最近バイクにした」なんて話もチラホラ。


今勤めている職場は、無料で利用できる駐輪場はあるため、バイクや自転車で通う職員が多く、バイクや自転車がおぞましい数並んでいます。

私も最初は車で通うつもりでしたが、結局電車での通勤にすることにしました。


地方都市だったため、電車はそんなに混まないだろうとなめていましたが、
いざ通勤してみるとぎっちぎちの満員電車。
この時点で、田舎との生活スタイルの違いをひしひしと感じました。


2.「どこに住めばいいの?」住居探しに大苦戦

田舎では、「広くて静かで、駐車場付き」というのが最低ラインでした。
ところが都市部は、

  • 駅近だと狭いワンルームで家賃高め
  • 少し離れると家賃は下がるけど、通勤時間がかかる
  • 駐車場付き物件はさらに少ない&高い

という現実。

「通勤は電車にしよう」と決めた私は、駅まで徒歩圏内の物件を探しましたが、
出てくるのは6畳ワンルームで家賃6万円とか、風呂・トイレ別が珍しい物件とか。
田舎だったら同じ家賃で2LDK+駐車場2台分付きが借りられるような金額です。

結局、駅から徒歩15分、家賃も妥協、間取りも妥協、という感じで住まいを決めました。
でも、都市部に住むには、ある程度の「割り切り」が必要だと痛感しました。

3.人生初の「満員電車通勤」にヘロヘロ

田舎では「車に乗ったら職場に着く」が通勤でした。
それが都市部では、「ギュウギュウの電車で毎朝30分以上」の通勤に。

初日は本当に衝撃でした。
身動きが取れない、息がしづらい、スマホも見れない、
そして他人のカバンや肘が当たる当たる……。

私はもともと人混みが苦手なので、精神的にも体力的にもかなり消耗しました。
「これが毎日なのか……」と思うと最初は憂鬱でした。

ただ、慣れというのはすごいもので、数ヶ月すると少しずつ適応してきました。
音楽やラジオを聴いて気を紛らわせたり、満員にならない1本早い電車に乗るようにしたり、工夫するようになりました。

4.欲しいものがすぐに買える。「専門書が買える幸せ」を実感

田舎にいた頃、専門書が必要になったときは、

  • ネットで注文して届くまで待つ
  • 届いたら思ってたのと違うことも。
  • 実物を見たいときは隣町まで車で1時間以上かけて買いに行く

というのが当たり前でした。
当然、衝動的に「この本ほしい!」と思ってもすぐには手に入りません。

でも、県庁所在地に引っ越してからは、

  • 車で10分ぐらい走れば大型書店がある
  • そこは専門書コーナーが充実し、医学書専門の書店もある
  • 学会誌や専門雑誌の取り扱いがある書店も!

これは本当に感動しました。
「○○に興味出てきたな」と思ったら、その日のうちに本屋に寄って実際に専門書を手に取って買える。
これだけでも、「都会ってすごい」と思えました。

しかも、作業療法士協会主催の勉強会は多くが県庁所在地で開催されており、
田舎に住んでいた時よりも参加するハードルが低くなりました。
田舎に住んでいた頃は、研修会の日に朝早く起きて、車で1〜2時間かけて行っていたのが、今ではそれがなくなりました。


5.人間関係と価値観も違っていた

田舎の職場では、いわゆる「年功序列」「縦のつながり」が強く、
飲み会や行事、地域との付き合いも大切にされていました。

都市部に来てみると、

  • 年齢に関係なくフラットな雰囲気
  • 勤務時間以外は完全オフ(飲み会ほぼなし)
  • プライベートは基本的に干渉しない文化

という、真逆の環境に最初は戸惑いました。

でも、自分の時間を大事にできるようになったことで、
これって働きやすさかもしれない」と気づきました。
都市部は、効率重視・成果重視な傾向があり、自分の努力が正当に評価されやすい環境でした。

6.転職してよかったこと・後悔したこと

よかったこと

  • 前の職場よりも比較的ゆっくりとしたペースで働くことができる
  • 人間関係が良好
  • 大学院に通う人もいて、より高度な知識を吸収することができる
  • 価値観が広がった

後悔したこと

  • 家賃や生活費が高くてお金が貯まりにくい
  • 通勤ストレスがある(特に雨の日や遅延)
  • 静かな自然やのんびりした時間が恋しくなることも

まとめ:環境を変えると、自分も変わる

田舎から都市部へ転職するというのは、
生活・通勤・職場環境・人間関係、すべてがガラリと変わります。

最初は正直、大変でした。
「やっぱり地元がよかったかな」と思ったこともあります。

でも、挑戦してみたからこそ、自分にとっての理想の働き方や生き方が見えてきました。
そして、「これからも成長していきたい」と思える自分にも出会えました。

もし今、あなたが地方での働き方にモヤモヤを感じているなら、
一度、都市部への転職を選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

転職は「逃げ」ではなく、辛い現状から抜け出すための「選択」です。
私はそう信じて、新しい環境に飛び込みました。

あなたも、自分の未来にワクワクできる道を選べますように。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

作業療法士9年目|住環境福祉コーディネーター2級
若手PT・OTの方に向けて、仕事の悩みや不安に寄り添う記事を掲載中。
「現場で働くセラピストの支え」になるブログを目指しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次