はじめに：転職は「逃げ」や「甘え」じゃない
作業療法士として働いている中で、「このままでいいのかな？」「環境を変えたいかも」と感じたことはありませんか？
転職を考えるのは決して悪いことではなく、むしろ自分の人生やキャリアに責任を持っている証拠です。
とはいえ、「本当に今がそのタイミングなのか？」と迷う人も多いはず。
この記事では、作業療法士が転職を考えるべき典型的な5つのタイミングを紹介します。
心と身体に無理をさせる前に、ぜひチェックしてみてください。
① 毎日出勤するのがつらいと感じるようになったとき
▷ 朝起きるのが苦痛に感じる
「仕事に行くのが嫌だ」と思い始めたら、それは心からのSOSです。
特に休み明けが憂うつで仕方ない、出勤前にお腹が痛くなる…といった状態が続いていれば、環境を変えるべきサインです。
私自身もストレスでお腹が痛くなります。
残業が続いたり、忙しい日が続いたりする痛くなります。
クレーマーの患者の担当になってしまったときはストレスで毎朝5回ぐらいトイレに駆け込むこともありました。
▷ そのままにしておくとどうなる？
そのままにしておくと、気持ちが憂鬱になってストレスが溜まってしまいますよね。
そして、仕事がうまくできなくなったり、ストレスが顔に出てしまって、上司や周りからの評価にも影響がでることも。
イライラしていればプライベートにも悪影響がでる可能性もあります。
✅ チェックポイント
- 「明日仕事行きたくない！」が口癖になっている
- 出勤前に体調が悪くなる
- 仕事終わりに気力が完全に尽きる
➡ 思い当たる場合は「無理して働き続ける」より、「一度立ち止まって環境を見直す」ことをおすすめします。
② スキルアップの機会が得られないと感じたとき
▷ 現場で「成長していない」と感じる瞬間
作業療法士のスキルは、現場の経験 × 学びの機会で磨かれます。
しかし、同じことの繰り返しで、新しい挑戦がないとやる気も低下します。
▷ なぜスキルアップが大切か？
✅ チェックポイント
- 「このままだと自分は何も変わらない」と感じる
- 3年間で仕事内容がまったく変わっていない
- 上司や先輩が勉強に無関心
③ 人間関係のストレスが限界に近づいているとき
▷ 一番多い転職理由は「人間関係」
医療福祉業界での離職理由トップは人間関係。
特にOTは多職種との関わりが多く、ストレスもたまりやすい傾向があります。
私が以前勤めていた職場もいろんな人がいました。
▷ よくあるケース
- 上司が高圧的・話を聞かない
- 上司や同僚との価値観が合わない
- 部署の雰囲気がギスギスしている
✅ チェックポイント
- 「この人がいる限りずっと苦しい」と感じる
- 話し合いや相談を試みたが改善されない
- 誰にも悩みを打ち明けられない
➡ 環境を変えることで、想像以上に気持ちが軽くなることもあります。
④ ライフステージの変化に合わなくなったとき
▷ 結婚・出産・介護など生活の変化
OTの仕事は体力・時間・精神的なゆとりが必要。
結婚・出産・親の介護など、ライフステージの変化によっては働き方を変える必要が出てきます。
✅ チェックポイント
- 勤務形態に柔軟性がない（時短勤務などができない）
- ワークライフバランスが崩れている
- 大切な人との時間を犠牲にしている
➡ ライフスタイルに合った働き方を選ぶことが、長く続けるコツです。
⑤ 待遇や将来に不安を感じたとき
▷ 収入が上がらない
「何年働いても給与が上がらない」「昇給しても微々たるもの」
このような状況はモチベーションを大きく損ないます。
▷ キャリアの将来像が描けない
- キャリアパスが存在しない
- 管理職ルートか現場のみ
- 10年後のビジョンが見えない
✅ チェックポイント
- 成果を出しても評価されない
- 上司の年収が今の自分とほぼ変わらない
- 将来が不安で仕方ない
➡ 転職は「自分の市場価値」を高めるチャンスでもあります。
筆者はブラックな職場からの転職を経験
私自身転職を経験しました。
作業療法士の養成校を卒業して最初に努めた病院はこんな環境でした。
- 21単位とらないと上司の機嫌が悪くなる
- 院内勉強会があるが、表向きは任意だけど参加しなければ上司から陰口を言われる
- その勉強会は昼休みや業務終了後夜9時まで行われる。
- 残業代は出ない
- 非効率な業務がいつまで経っても改善されない。
- 患者が多く、人が辞めて現場が回っていないのに管理職が無駄な話し合いばかり行い現場がひっ迫しまくる。
上げたらきりがないほど、まともではない環境でした。
あるとき、腹痛が止まらなくなり病院に行ったらストレスが原因と言われたこともありました。
このままでは病院に自分が潰される。
そう思い転職しました。
転職したおかげで、働きやすく人間関係の良い職場に出会うことができました。
まとめ：転職タイミングのサインは“あなたの中”にある
転職タイミングチェックリスト
- 毎朝出勤がつらい
- 作業療法士として成長する機会がない
- 人間関係がストレス
- 職場での働き方と自分のライフスタイルが合わない
- 給料が上がらず将来が不安
1つでも当てはまった方は、自分に合った働き方を見つけるチャンスかもしれません。
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最後に：あなたの人生に「納得」できる働き方を
転職は勇気がいりますが、「我慢する」よりも「選び直す」ことの方が、あなたの人生を豊かにする選択になるかもしれません。
